イヌリンの効果効能
イヌリンの効果効能を知って、安全に健康食品を生活の中に取り入れましょう。みなさんはイヌリンってご存知ですか。最近話題の健康成分のひとつです。イヌリンは菊芋やゴボウといった植物に含まれる食物繊維の一種です。水溶性食物繊維で、多糖類の仲間でもあります。そしてイヌリンは現在、血糖値が高めの方や糖尿病でお困りの方に注目されているのです。
イヌリンの効果効能として、もっとも注目されているのは血糖値へのアプローチです。
現在、糖尿病の患者さんは数百万人いると言われています。糖尿病予備軍はそれよりはるかに多い数にのぼり、40代では5人にひとりが隠れ高血糖と言われているほどです。血糖値は血圧ほど簡単には測れない数値です。健康診断で血液検査を受けなければ、血糖値が高めであることに気付けないことも少なくありません。
高血糖の状態が続くと、糖尿病になってしまいます。糖尿病は生活習慣病として知られていますが、実は怖い合併症を引き起こす危険のある病気なのです。血管内を流れる血液中にブドウ糖が増え、その分細胞内に取り込まれるエネルギーとしてのブドウ糖が少なくなります。体はエネルギー不足におちいるのに、血管は余ったブドウ糖で傷ついたり硬くなってしまうという状態におちいります。
その状態が続くと、腎臓や網膜に負担がかかったり脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなったりします。また末端の神経や血管が傷つき、壊死してしまうこともあります。そのため血糖値をさげる効果効能のある健康食材などに注目が集まっているのです。イヌリンのもそのひとつで、サプリメントやお茶などさまざまな健康食品に加工されています。
イヌリンをもっとも多く含むのは菊芋なので、菊芋を使ったサプリメントは人気があります。
イヌリンは水溶性食物繊維で、お腹の中で水分を吸収してゲル状になります。でも人間の消化酵素では消化分解できない物質なので、そのまま腸で吸収されずに排泄されます。糖質ですが、吸収されないため血糖値をあげません。さらに血糖値をあげる他の糖質もゲルの中に引き込み、包み込んで一緒に体外へ排泄してくれます。そのため血糖値の上昇を抑える作用が、天然のインスリンと呼ばれています。
さらにイヌリンは腸内で発酵分解され、オリゴ糖の一種になります。オリゴ糖といえば、腸内の善玉菌を活性化させて腸内環境を整える成分として知られていますよね。そんなイヌリンを含む菊芋のサプリメントやお茶・パウダーなどは血糖値が高めで気になっている方に愛飲され、メディアでも話題になっています。イヌリンの効果効能をよく理解して、生活習慣病の予防に役立てたいですね。